トランプ私感
トランプであろうと誰であろうと
次期アメリカ合衆国大統領がドナルド・トランプ氏に決定した。
選挙戦から移民排除や在日米軍の撤退など過激発言で話題をさらい、メディアによるクリントン優勢の報道の中で、多くの知識人はどうせクリントンになるのだろうと思い、冗談半分でトランプ氏の危険さを主張してきた。
しかしそれは冗談で終わらず現実問題となった。
手のひらを返すようにトランプを支持する人、こうなった以上本気で警鐘をならす人。
アメリカの民主主義はトランプを選んだ。ただの過激発言によるネガティヴキャンペーンでは終わらなかった。
トランプが大統領になり、アメリカが内向きになることで、同盟を結ぶ日本はTPPや在日米軍の問題など、これから様々な問題に直面せざるを得なくなるだろう。
さらにトランプは政治経験はなく、能力も未知数だ。
しかしこれは日本にとって千載一遇のチャンスだと思う。
ここで日本は世界に対して、同盟国のトップが変わったくらいでぐらつくような国ではないことを証明しなくてはならない。
相手が誰であろうと構わないと言える自信と強さを持たなくてはならず、むしろどんなやつか見極めるくらいの余裕すら持つべきだ。
幸い現在日本の政権は安定している。
安倍さんはトランプに対し、手揉みしてご機嫌を伺うようなことはしないよう願う。
アメリカに外交カードがあるとしたら、こちらにも外交カードはある。
物事は決して一方通行ではない。
自ら自分を貶めるのは嘲りを生むだけだ。
仮にここで日本が動揺し、国内外に様々な影響をだし、アメリカに対し下手に出るようなことがあるならば、アメリカをはじめ世界は日本を今後その程度の国として扱うことだろう。
逆に日本が上手く対処できたとしたら国際社会でのプレゼンスは上がることだろう。
これはある意味試されており、世界はその進退にも注視しているはずだ。
そしてトランプといい関係を築き、新たな協力体制を築くことができたなら、国外の危険に対しての牽制にもなる。
トランプであろうと誰であろうと同盟国とは、よい関係であることを願う。
天皇陛下の「生前退位」報道について
天皇陛下が「生前退位」を考えているという報道があった。
健康上の理由や高齢により、公務を継続して出来ないかもしれないという不安からだそうだ。
報道を知った時の自身の率直な感想としては「どういうこと?」という感じだった。
いわゆる譲位ということになるが、そういった言葉は歴史の教科書でしか聞いたことがなかったから。
白河上皇など院政時代のイメージしか無いので、単純に現代においても「あ、そんなやり方もあるのか」と思ってしまった。
おそらく一般の方は同じような感覚ではないだろうか。
実はこの報道、現在かなり物議を醸し出している。
それはこの報道の出処である。
もちろん陛下自身が公式に言ったわけではない。
どうやら宮内庁関係者が、陛下が退位をのご意向を示されていることを、個人的にNHKへリークしたのが発端のようだ。
だから今回はNHKの単独リークという形になっているが、その宮内庁関係者が誰かは発表されていない。
それだけにこのご意向が本当かどうかもあやしいとされている。
さらにその宮内庁関係者への糾弾も多い。
宮内庁関係者なので、様々な内部事情を知ることになるのはあるだろうが、それを今回のように公式でのないのに外部へ公表してしまうと、陛下自身のご公務にも差し障りがあるだろうし、内外の様々な影響も大きい。
これは一般の会社員が会社の内部機密を外部に漏らしてしまうようなもので、絶対にやってはいけないことだ。
さて、本題に戻ると現在皇室典範には生前退位した際の法律はない。
退位という行為が政治的主張になるということや、退位が続くことにより国家の安定が阻害されてしまうという理由からだそうだ。
しかし僕はもし天皇陛下が本当に退位したほうがよいとお考えであるのなら、そうなさってもいいのではないかなと思う。
法律に関しては現行の皇室典範は変えず、時限立法をつくり退位されるようにするのがよいと思う。
退位時の法律がない上記の理由はその通りだと思うので、法律化せず、退位されたいという場合はその時その時で対処してゆくのがいいのかなと思う。
様々な問題はあるかもしれないが、いずれにせよ天皇陛下の健康と長寿を願うばかりである。
仏ニースでのトラック・テロを受けて
フランスの都市ニースで起きたトラック・テロは、15日現在死者84人となった。
この報道を見て、どうしてもやるせない気持ちに陥った。
どうすればいいのか、、、何かできないのだろうか、、、
こんな報道を聞いて冷静でいられるわけがない。
こんな時に、ISにはISの正義があるなんて言ってられない。
欧米陣営の我々にはあまり報道されないが、イラクやシリアでは桁違いの死者はで続けているなんてのも言ってられない。
やっぱり人が死ぬことはダメなことだし、一体どうやったら、一体いつ平和になるのだろうとか考えてしまう。
国際的な問題は、参政権や請願権などがある国内の問題と比べて何もできないし、ただ事態を歯痒く見守っていくしかないような気がしてすごくもどかしい。
国連は力がないし、だからといってどこかの国がすべてを解決してくれるような気もしない。
一体どうすればいいのだろう。
SEALsの強さについて
世間では若者が政治に興味を持ってえらいだとか、安倍首相が1960年に安保闘争で同じような境遇だった岸信介の孫だとかで注目を集めたが、僕はそれほど強くないと思っている。
というのも、昔話などのテンプレとして弱者が強者に立ち向かい打ち勝つという図式があり、人はそんな物語が好きであるが、世間のSEALsに対する持ち上げようはまったくその図式と同じであると思う。
実際、安保法制では本気で止めると言いつつできなかったし、活動自体も夏で終わるようである。
無力さを感じてのことだろうが、60年安保と同じ流れである。
そして、こういった一過性の出来事で政治が変わるのは正直危険である。
物語としては非常に面白いが、その後も政治は続くことを考えるとあまり現実的ではない。
元々朝日新聞などは反保守のメディアで、そういったメディアもあり注目され、実際に国会前やデモの映像など視覚的に訴えられると錯覚しそうになるが、自民党支持などそんなぽっと出の新興勢力とは比べ物にならないくらいでかい勢力が存在している。
こう考えると政治は歴史なんだなと感じるし、そのためSEALsは思っているほど強くないと思っている。
勝手に参議院選挙内訳予想
今日は参議院選挙の投票日当日。
6/23から期日前投票が始まり、その頃からメディアやSNSで選挙がらみの話題が多くなった。
イギリスのEU脱退をめぐる国民投票があり、僅差で脱退が決定し、話題になったのも選挙に対する注目を集めた要因の一つかもしれない。
そんな中いろいろな媒体を見ていくと、面白いなと思うことがあった。
まずSEALs。
去年の安保法制論争あたりから注目を集めたが、今回も反安倍でデモ等を繰り広げている。
この層は若者が多いように思う。
SEALs自体がホームページのデザインに気を使っていたり、お洒落なフライヤーを使っているため、若者が新たな一つのファッションとしてこの活動に参加しているように思う。
それだけに、やり方や主張に稚拙なところがあるが、まぁそんなものだろう。
次に野党。
固定して票があるのは共産党くらいだろうか?
その共産党も国民連合政府などといったあたりから今までの方針を軟化させたりブレてて、ちょっと怪しい。
野党は基本的に自民党が嫌いな人が入れる感じだろう。
そして今回野党はSEALsの動きなどもあって、野党共闘と、共同戦線を張っているがこれによってSEALs、野党以外の新たな票が流れるのはあまりないだろう。
そして与党。
これは強い。なんといっても歴史があるだけに固定票が半端ない。
高齢者は野党がいくら騒ごうとほぼ今まで通り与党にいれるだろう。
政権交代した2009年の自民党ならまだしも、安倍さんは強い。任せられないから野党に投票ということは起きないだろう。
公明党含め、ちゃんと権力とも繋がっているので組織票もある。
また若者は反安倍という印象が強いが、安倍さんはTV番組の露出やスマホアプリなど、若者へ向けて浮動票獲得の戦略もちゃんと取っている。
最後に無党派層について。
まずSEALsによって一定数は野党にいくと思う。
しかしネットなどをみるとメディアとは逆にSEALsを冷ややかに見る人が多いように思う。
これはオリンピックやW杯などがメディアの発信等で、世間では一大イベントのように見えて、実際ほとんど興味がない人がいるように、一部の盛り上がりを対岸で見てる人がいるのと同じだろう。
その人たちは流行りに対する嫌悪もあって与党に票が流れると思われる。
もっとも投票するかどうかはわからないけれども。
世代ごとに統括すると、若者はSEALsと無党派層、自民党で良くて半々だろう。
中間層は結構浮動票が多いと思うが、組織票などもあって与党が若干多い。
高齢層は圧倒的に与党だと思われる。
そして一番投票率が高いのが高齢層であるから、やはり与党圧勝だと思う。